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週刊ホリエ再開します!

こんにちは!
獣医師の衣田です♫

中央動物医療センターで働き始めて1年。
久しぶりに本院に復帰することが決まりました。

中央動物医療センターでの患者様には、ご迷惑をおかけします


さて、久しぶりに本院に帰ってきてみると、ブログを田中先生しか書いて無かったようなので、
週刊ホリエ再開を立ち上げてみました



みなさんに読んで頂くに当たって、僕の回には
「珍しい手術」や「術後経過」などをお伝えできたらなぁ、と考えています!

週刊の名前通り、週1でお届けしていけるように頑張りますので、
温かく見守ってやって下さい

市販の風邪薬(アセトアミノフェン)

こんばんは。獣医師の田中利幸です。

是非知っておいてほしいことがあります。

それは、犬猫にヒト用の市販の風邪薬を与えないでほしいということです。まれに風邪引いていそうだからと、風邪薬を与えたり、知り合いに薬を処方してもらったり、という患者さんが来ます。

ヒト用の風邪薬にはアセトアミノフェンという薬が入っています。これは犬猫には有毒です。特に猫は少ない用量で中毒を起こします。

動物にもヒト用の薬が使われることもありますが、その薬剤がその動物に対して良い効果があるとわかっているものを使います。また同じ薬でも、犬と猫では用量が違ったりすることも多々あります。

動物も長生きするようになって、ヒトと同じような病気になるようになりました。検査や治療もある程度、ヒト医療に似たようなことをするようになっています。

それでも、ヒトと犬猫は動物種が違うので、ヒトでは代謝できる薬は猫では代謝できないとか、ヒトと動物では解剖学的な構造が違うとか、ちょっと調べただけでは分からないような細かな違いはあります。
また、犬では多い癌でも、猫ではほとんど発生しないとか。

たしか学生中、「獣医学は比較生物学だ」と言っていた先生もいたと記憶しています。

そういった動物間での違いを分かっていないと、ヒトの治療を動物にそのまま外挿するのは危険と思います。


話は戻りますが、市販の風邪薬は動物には危険な薬が入っているので、あげないようにしましょう。


また、盗み食いする子もいるので、食べられないところに薬は置いておいてください。

いままで風邪薬を飲んで来院した子は、ほぼ全員中毒で亡くなっています。

与えなければ防げるのが中毒なので、是非知っておいてください。


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骨肉腫

こんにちは。獣医師の田中利幸です。

犬の四肢骨格(骨)にができることがあります。そのほとんどが骨肉腫です。

この骨肉腫は主に大型犬から超大型犬(40kg超)に好発するとされているものの、当院では小型犬でも診断されることも多いです。

骨肉腫は足の骨にできることが多く、頭の骨にもできるものもあります。もちろん他の部位の骨にもできることもあるようです。

骨肉腫の診断は骨生検で行ないます。骨生検とはレントゲンやCT検査で骨のを疑った時に、その病変部に針をさして組織を取ります。ただ、この骨生検はしっかりと量を取らないと診断できないことも多く、逆にしっかりと量を取ると取った場所で骨折することもあります。

もともと、骨が、か何かの病気で変形している脆いところに針をさすのでそういうリスクは当然あります。

確実な診断できないのに検査するメリットはあるのか?とか、骨折するくらいなら様子を見た方がいいのか?ということになりますが、もし骨にできている病変が骨肉腫であったら、様子を見ていると危険です。

診断時に転移がなくても、骨肉腫はかなりの確率で転移します。実際のところ、疑った時点でレントゲンやCTに写っていないだけで、潜在的に転移している可能性もあります。

そうはいっても、様子をみている内に明らかに転移がわかるようになったら、遅いですよね。

ちなみに骨肉腫の場合、治療はそのができている足全てを断脚することになります。この断脚の目的は広範囲のマージンをとるということと、痛み緩和です。術後は、骨肉腫の転移率の高さから抗がん剤の併用も行ないます。

基本的には、骨肉腫はその転移の早さ、転移率の高さから積極的な治療を行なう必要のあるだと思います。
ただ、高齢で大型犬の場合、神経疾患や関節炎などで動物自身が立てない場合、断脚をすると全く立てなくなる可能性があります。

個々の動物の状態によって、治療方法は変わると思います。生活環境や、術後のケア、に対するオーナー自身の考え方に基づいて治療方法を相談してもらうといいかもしれません。

肥満細胞腫

こんばんは。獣医師の田中利幸です。最近、ちょっと忙しくて更新が遅れました。すいません。

皆さん、肥満細胞腫という癌はご存知でしょうか?この癌は、パグやボクサーに多い傾向が見られます。

また、肥満細胞腫は肥満細胞が腫瘍化してしまう病気です。この肥満細胞は、太らせる細胞ではなく、炎症を引き起こす因子を分泌する細胞です。

そのため、肥満細胞腫は、胃潰瘍、出血、発赤、手術した時に傷が治らない、アナフィラキシーなどの症状を起こすことがあります。

肥満細胞腫は基本的に手術で治療していく癌です。上に書いてあるように、出血や傷が治りにくいということもあり、しっかりとマージン(幅)をとって手術する事が必要になります。

そのため、もとの腫瘤が小さくても、手術後に傷口がやたら大きくなります。


また、肥満細胞腫ができる場所によっては十分なマージンをとることができないこともあります。

その時には、抗がん剤や放射線治療が必要なこともあります。また、最近では分子標的薬も使われています。

この分子標的薬は獣医で療最近使われ出した薬です。これは、特定の腫瘍にしかない遺伝子、物質にだけ反応する薬です。

ということは......「抗がん剤と違って、正常な細胞は傷つけない!!」というメリットがあります。まるで夢のような薬ですね。抗がん剤や放射線治療なんかしないで、全部これを使えばいいんじゃないの?と思ってしまいます。

ただ、この分子標的薬はやたら高価です。そのため効く症例に絞って使うべきだと考えます。
分子標的薬は、効くかどうかを判断するのに、c-kitという遺伝子に遺伝子変異があるか外注検査をします。

c-kitという遺伝子のexon11の遺伝子変異があれば、ほぼ効くと言われています。ただし、遺伝子変異がなくても効く症例もあります。これは、外注検査で検査できるのが、exon11だけなのです。他のexonは見ていません。そのため、exon11に異常がなくても効くというのは、他のexon(例えばexon9)に遺伝子異常があったから効いているのかもしれません。

ただ、exon11に異常があれば、分子標的薬が効くことが報告されているので使うべきだと思います。

もちろん、抗がん剤や放射線治療も効果があるので、必要なときは使うべきだと思います。

このように一つの病気でも治療方法はたくさんあります。僕個人の意見としては病気の治療方針は、その子その子の体の状態、獣医師の知識、すぐに適切な治療を行なえるように手を回せる人脈など、色々な要素が絡まっていると思います。自分に診てもらってよかったと思われるように頑張りたいと思います。

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イレウス

こんにちは。獣医師の田中利幸です。

ブログ画面を分かりやすいように編集しました。今まで書いてきた内容が自分でも分からなくなってたので、かなり便利になりました。


さて、今回はイレウスについて書いてみます。

自宅でわんちゃん、ねこちゃんが吐く事があると思います。この時、単純な胃腸炎で一時的な体調不良の時もあります。まれに、腸の動きが止まってしまうイレウスという状態になっている事もあります。

イレウスは腸管の中が詰まっている機械性イレウスと、何も詰まっていなくて動きだけが止まる機能性イレウスに分けられます。

この中で機械性イレウスが重要で、原因が何であれ、詰まっていたら手術しないといけません。


人では場合によっては機械性イレウスでもいきなり手術しないこともあるようです。

動物の場合は、人と比べて機械性イレウスになる主な原因が異なること、イレウス管とか使えないことから、手術が第一選択となっているようです。

そのため、イレウスを疑うときは、本当に手術しないといけない機械性イレウスなのか判断する必要があります。

その判断のための検査としては、その動物の異物摂食癖、症状、触診、レントゲン検査、エコー検査、CT検査、試験開腹があります。過去にブログでも書きましたが、一つの検査で100%分かることはありません。感度と特異性がそれぞれあるので、総合的に判断していかないといけません。

どうしても判断がつかないとき、治療しても治らないときは試験開腹が必要になります。もちろん、試験開腹してもなにもないときもあります。

しかし、機械性イレウスは放っておくと、腸管が腐って命取りになります。そういう事態は何としてもさけたいので、薬で治療しても治らないときや、機械性イレウスが疑われるときは積極的な検査、手術を勧めます。

急に元気食欲がなくなって、様子を見ていても嘔吐が続くときは、イレウスに気をつけてください。


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Author:horieamc
大阪にある動物病院、堀江動物医療センターのブログです。

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