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抗がん剤

こんばんは。獣医師の田中利幸です。

今回は、抗がん剤について考えてみます。


一口に抗がん剤と言っても、種類はたくさんあります。そして、副作用の種類や程度も様々です。

抗がん剤といえば、皆さん抜け毛や免疫抑制、嘔吐などの症状を思い浮かべますよね。

ドラマでもそんなシーンがたくさん見られます。

動物に使った場合もそんな症状がでます。他には、膀胱炎、心毒性、下痢、肝障害など様々です。

また、抗がん剤も一種類だけではなく、複数組み合わせて使う場合もあります。複数組み合わせる場合が、特に副作用が顕著に出てきます。

これらの使い分けは癌の種類にもよるので、ややこしくなるので今回は詳しく書きません。

今回は、癌と診断された場合、抗がん剤単体で治療するべきかどうか?です。

診察をしていると癌と診断されて、手術不適応なくらい進んでいる場合に、抗がん剤単体で治療はできないのですか?と聞かれることがあります。

まず、ほとんどの固形癌(しこり状の癌)は抗がん剤単体では効果はほとんど望めません。しかし、リンパ腫などの血液腫瘍は抗がん剤単体で治療することがほとんどです。

抗がん剤は、血管から全身に薬剤を投与するので、癌が全身に転移している場合、または転移していそうな場合に使う薬です。

大きなしこりが一個ある場合に抗がん剤単体で治療することはまずありません。この場合は手術を行ないます。

転移しやすい癌の場合は、大きなしこりが一個あるだけの場合でも、手術後に抗がん剤を使います。


ややこしいのですが、以前書いたIVR(インターベンショナルラジオロジー)の肝細胞癌に動脈からカテーテルを通して直接抗がん剤を送り込む治療は、上に書いた抗がん剤とは違うものと考えて下さい。IVRは肝臓の癌だけに狙って抗がん剤を送り込みます。

前半に書いた抗がん剤は血管から癌だけではなく正常な臓器にも抗がん剤を流し込みます。そのため、前半に書いた抗がん剤は副作用が全身に現れます。


話が脱線したので、元にもどります。

抗がん剤は癌の種類によっては単体で行なう事もありますが、基本的には手術と併用することが多いです。
抗がん剤は全身に作用させる薬なので、転移しやすい癌の場合に勧められることが多いです。
抗がん剤は副作用もありますが、使い方によっては副作用の少ない方法もあります。

抗がん剤は種類も適応症例もたくさんあるので、個々の病気によって使い方は変わってきます。

詳しくはその都度、獣医師に聞くのがいいと思われます。

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大阪にある動物病院、堀江動物医療センターのブログです。

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