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イレウス

こんにちは。獣医師の田中利幸です。

ブログ画面を分かりやすいように編集しました。今まで書いてきた内容が自分でも分からなくなってたので、かなり便利になりました。


さて、今回はイレウスについて書いてみます。

自宅でわんちゃん、ねこちゃんが吐く事があると思います。この時、単純な胃腸炎で一時的な体調不良の時もあります。まれに、腸の動きが止まってしまうイレウスという状態になっている事もあります。

イレウスは腸管の中が詰まっている機械性イレウスと、何も詰まっていなくて動きだけが止まる機能性イレウスに分けられます。

この中で機械性イレウスが重要で、原因が何であれ、詰まっていたら手術しないといけません。


人では場合によっては機械性イレウスでもいきなり手術しないこともあるようです。

動物の場合は、人と比べて機械性イレウスになる主な原因が異なること、イレウス管とか使えないことから、手術が第一選択となっているようです。

そのため、イレウスを疑うときは、本当に手術しないといけない機械性イレウスなのか判断する必要があります。

その判断のための検査としては、その動物の異物摂食癖、症状、触診、レントゲン検査、エコー検査、CT検査、試験開腹があります。過去にブログでも書きましたが、一つの検査で100%分かることはありません。感度と特異性がそれぞれあるので、総合的に判断していかないといけません。

どうしても判断がつかないとき、治療しても治らないときは試験開腹が必要になります。もちろん、試験開腹してもなにもないときもあります。

しかし、機械性イレウスは放っておくと、腸管が腐って命取りになります。そういう事態は何としてもさけたいので、薬で治療しても治らないときや、機械性イレウスが疑われるときは積極的な検査、手術を勧めます。

急に元気食欲がなくなって、様子を見ていても嘔吐が続くときは、イレウスに気をつけてください。


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胆囊粘液嚢腫ー手術するべきか?

こんばんは。獣医師の田中利幸です。

皆さん、胆囊粘液嚢腫という病気をご存知でしょうか?

これは、胆囊内にゼリー状の粘液の塊ができて、胆囊の機能をおかしくしたり、胆管をつまらせたり、胆囊を壊死させてしまったりします。

この病気、健康診断でたまたま血液検査をしたら肝臓の数値が高くてエコー検査をしたら見つかる事があります。さらに、血液検査に異常がなくてもエコー検査で見つかる事もあります。ただし、初期であれば胆泥なのか粘液嚢腫なのかわかりづらいこともあります。

胆囊粘液嚢腫を疑う場合、DIC-CTといって胆囊胆管系を造影剤で染めて行なうCT検査を行なうこともあります。時としてDIC-CTで造影増強効果が分かりにくい場合もあるので、機械の性能によってはMRI検査で胆管系を確認することも可能です。この検査は人医療において、胆石による閉塞を検出するために行なわれていました。動物の場合、胆管系の閉塞の有無を確認するのに有効なので、DIC-CTは胆囊胆管系の病気の鑑別に有効であると思います。

では、胆囊粘液嚢腫と診断したら手術するのか??
勿論、胆囊破裂して腹膜炎になっていたら手術したほうがいいと思います。ただ、そこまで進んでいると予後が非常に悪い可能性が高いです。そのため、破裂していない状態で手術するほうがいいと思います。

では、動物はすごく元気で血液検査で異常もなく、エコー検査で胆囊粘液嚢腫をたまたま見つけた場合どうしましょう?破裂すると予後がすごく悪くなるなら、早めに手術すべきでしょう。

ただし、胆囊粘液嚢腫はいつ手術をすべきか明確な基準はありません(エビデンスがありません)。そのため、臨床症状もなく、健康診断でたまたま見つかった場合、他の獣医さんに診せても、胆囊粘液嚢腫をどうするかは、おそらく人によって言うことはバラバラでしょう。ただ、一回でも過去に粘液嚢腫の症状が出ているなら、手術をするべきだと思います。

そのため、胆嚢粘液嚢腫を疑った場合、治療に関してしっかりと説明しないといけません。

実は、症状はなくても放っておくととんでもない事になる病気がけっこうあります。その一つとして、胆嚢粘液嚢腫をぜひ覚えていてください。
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Author:horieamc
大阪にある動物病院、堀江動物医療センターのブログです。

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